素肌を大切に。感情を大切に。

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「なんで私の気持ちをわかってくれないの?」

この言葉を使わなかった人は、世の中にいないんじゃないだろうか。

僕も何度も思ったことがある。それは、仕事をする仲間に対しても、友人に対しても。

人との関係の中で、「自分のことをわかってほしい」という願いは、

ある種当然の願いかもしれない。人は自分のことを分かち合いたいのだ。

その中でも、人との関係の中でも、世の中で最も難しい関係性の一つが、

「夫婦(パートナー)との関係」なんじゃないだろうか。

最も身近な存在であり、最も他人でもあるこの夫婦。

今まで生きてきた背景も、価値観生活習慣も異なる人間同士が、

同じ屋根の下で住んで、共に生きて行く。

これって、仕事仲間よりも、友人よりもめちゃくちゃ難易度が高い。

なぜなら、仕事仲間なら、変えることもできる。転職もできれば、独立もできる。

自分の変化やステージにおいて、環境を変える事はできるのだ。友人もそう。

ところが、夫婦というと、そうはいかないことが多い。

この結婚制度という固い契約のせいで、「こうしなければならない」という縛りが、

とても強く出てしまう。こうしなければならない、は僕たちを固定観念で縛り、

本当の自分を隠してしまう。

そして、仕事を止めるのと、結婚を止めるのだと、

多くの人が、結婚を止めることのほうが簡単に決断しない。

バイトも転職も何回している人も、結婚ばかりは何回もすることはほとんどの人はしない。

では、なんで夫婦の関係性が難しくなってしまうのだろうか。

その一つに、僕たちは「自分の感情の扱い方」を知らないせいがあるんじゃないかと思う。

自分が今どんな気分で、どう感じているかを、どう共有したらいいのかわからないのだ。

特に男性側は、自分の感情を共有することを、女性よりも慣れていないから、

どう出したらいいかわからない。

女性側も、男性側よりかは感情を大切にしていることが多いかもしれないが、「どんな風に出したらいいかわからず」、抑えてしまっている人も多い。

もしくは、感情的になってしまって、思いのままそれをぶつけてしまい、気まづくなってしまうことも多々あるだろう。

僕も自分の感情を扱うのがとても苦手だった。怒り、悲しみ、寂しさ、不安など、

昔は全然感じなかった。むしろ、そういった感情を感じている人は、

自分自身のコントロールが下手で弱い人がすることだと思っていた。
自己啓発が大好きだった僕は、ポジティブな言葉や前みきな考えを学び、

そういったネガティブな感情を感じないように、自分の中で蓋をしていた。

けど実は、これが大きな間違いだった。

自分の感情を抑えていても、

それは必ずどこかで溢れてしまう。溜めた分だけ、そのしっぺ返しが多く、

僕もたくさんの”事故”を起こしてきてしまった。

そこで学んだのは、自分の感情と思考の違いがうまく認識できていなかったことだった。

どんな風に考えたら成功するか、などといったことは学んできたのに、

自分の感情をどう扱い、感情は一体なんなのかということに関しては全く無知だったのだ。

でも、これが、人間関係において、とても重要だったのだ。

僕たちがよくやってしまうのは、”2次感情”を出してしまうということだ。

例えば、約束をすっぽかされて「なんであんた約束守らないのよ!」と怒るシチュエーションがあったとする。けど、本当は、怒ってることが本当の気持ちではなく、その先にあるのが、

「大切にされないと感じて寂しかった」

「楽しみにしていたのが叶わなくて悲しかった」

という感情が、本当の気持ちだったかもしれない。この本当の感情を「一次感情」という。

これを出すのが、実はとても難しい。

なぜなら、一次感情は、自分の素肌と同じように、

「ありのままの自分」だからだ。

なぜ、僕たちは服を着るかと言うと、防寒やファッションもあるが、

一番大きな役目は「素肌を守る」為にある。

素肌は繊細で傷つきやすい。

僕たちの一次感情も素肌と一緒で、より自分自身の露わな部分を出すのは、

とても勇気のいるいことで、もし仮にそれを受け入れてもらえなかったら、

ものすごく傷つく(厳密にいうと、傷付いたと感じやすい)から、あまりそれを出したくない。

だから、怒りというカモフラージュの二次感情を出すのだけど、これを出しても、

まずうまい関係性を作れない。

なぜなら素肌の自分が、本当の自分であり、人はその人の本当の部分とつながりたいという願いがあるからだ。カモフラージュしている人とは本当の意味では繋がれない。

だから、僕たちは、自分たちが何を感じているのか、

どんな感情があるのかということを、認知していけるようになる必要がある。

そして、自分の感情を感じ、それを大切にできるようになると、

相手がどう感じているのかを大切にできるようになる。

つまり、相手の素肌を大切にできるようになるのだ。

それはお互いの素肌、お互いの深い部分を大切にできるようになる。

自分の感情を大切にできるようになるだけで、どれほどの人間関係の問題が解決されるだろう。

それは夫婦関係に限らず、仕事、地域、国、ありとあらゆるところでその恩恵は生まれるだろう。

もう何かに蓋をして生きていく社会ではない気がする。

僕たちは目を背けたいことがたくさんあるかもしれない。

自分個人のレベルから、地域や、社会のことから、見たくないことはたくさんある。

その全てを見ようと思ったら辛くなるかもしれない。

でも、その一番の根本になるのが、自分という内側で起きている感情だったり、感覚だったりするのだと思う。

まず、そこから大切にすることから始めたい。

今、ここから、感じてることを、大切に。

経営者の個人セッション

PROFILEこの記事を書いた人

げんきくん(宮田亮介)
  • 株式会社GENKI代表取締役 / GENKI Artist。 1988年1月1日生まれ。神戸市在住。一児の父。 「人と地球を元氣にする」をテーマに、コンサルティング、ワークショップ、アーティスト活動を行う。Sound Soulsやメンタルモデルなどの手法をベースに、「思考と感情と魂の一致感」を出すことで、個人や組織が変革していくサポートをする。またGENKI Artistとして、人や場所の”エネルギー”を表現し、解放する活動も行う。